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「終わりよければ、すべてよし」。最後にハッピーエンドであることが幸福感には重要

「終わりよければ、すべてよし」。最後にハッピーエンドであることが幸福感には重要 3/22(水) 6:02配信 2 コメント2件 ダイヤモンド・オンライン Photo: ELUTAS / PIXTA(ピクスタ)  「幸福」を3つの資本をもとに定義した前著『幸福の「資本」論』からパワーアップ。3つの資本に“合理性”の横軸を加味して、人生の成功について追求した橘玲氏の最新刊『シンプルで合理的な人生設計』が話題だ。“自由に生きるためには人生の土台を合理的に設計せよ”と語る著者・橘玲氏の人生設計論の一部をご紹介しよう! ● 終わりよければ、すべてよし  これは、物語には短期的なものと長期的なものがあるということでもある。  短期的な物語は「いま、ここ」が舞台だ。ずっと憧れていた恋人とはじめてデートしたときは、自分が映画の主人公になったように感じたのではないだろうか。  あるいは、恋人から別れを告げられて落ち込むこともあるかもしれない。そんなときは、幸福だった頃を繰り返し思い出したり(過去のシミュレーション)、失恋を乗り越えて新しい恋を探しに行こうとしたりする(未来のシミュレーション)。  それに対して長期的な物語は、ある程度の年齢になってから、自分の人生を振り返ることだ。そして多くの研究が、「いろいろあったけど、なかなかいい人生だった」と思えることが、幸福感にとってものすごく重要であることを示している。  このことは、実験によって簡単に確かめることができる。最初に氷水のなかに手を入れ(かなり痛い)、次に常温の水に手を入れたときと、この順番を逆にして、最初が常温の水で次に氷水のときとでは、痛みの感覚はまったくちがう。物理的な刺激としては痛みの総量は同じはずなのに、最初に痛みがくることは耐えやすく、最後に痛みがくるのははるかに苦痛が大きい。  脳は直近の出来事に強く影響され、過去の出来事ほど影響は薄れる。「終わりよければ、すべてよし」なのだ。  だがこれは、短期的な物語はどうでもいいということではない。当たり前の話だが、長期的な物語とは、日々の物語が累積したものなのだ。 ● すべてのロールプレイング・ゲームが最後はハッピーエンド  すべてのロールプレイング・ゲームに共通するのは、最後がハッピーエンドになることだ。  魅力的な物語は、みんなが夢中になって聞きたがる。ある程度の年齢になってから、自分の人生の物語を自信をもって語れるようになれば、きっとものすごく幸福だろう。  誤解のないように強調しておくと、いまつらい思いをしているひとに向かって、「それは幸福へのたんなるステップだ」といいたいわけではない。でもいつか成功を手にしたとき、その体験は人生の「物語」をさらに魅力的なものにしてくれるはずだ。  自分の人生を魅力的な物語にするためには、どうすればいいだろうか。この問いを出発点に、金融資本、人的資本、社会資本の土台をどのように合理的に設計するかを考えていこう。 橘玲(たちばな・あきら) 作家 2002年、金融小説『マネーロンダリング』(幻冬舎文庫)でデビュー。『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』(幻冬舎)が30万部の大ヒット。著書に『国家破産はこわくない』(講談社+α文庫)、『幸福の「資本」論 -あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」』(ダイヤモンド社刊)、『橘玲の中国私論』の改訂文庫本『言ってはいけない中国の真実』(新潮文庫)など。最新刊は『シンプルで合理的な人生設計』(ダイヤモンド社)。毎週木曜日にメルマガ「世の中の仕組みと人生のデザイン」を配信。

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